作家別オススメ本

【オススメの3冊】辻村深月

2023年1月3日

はじめに

現役文芸編集者が辻村深月さんのおすすめ小説3冊を厳選!
各作品のあらすじやおすすめポイントを紹介します。

作家紹介&魅力

  • 魅力的なキャラクターによる心揺さぶられる学園ミステリ
  • 読者に寄り添う丁寧な描写と繊細で巧みな感情表現
  • 人間の良い面も悪い面もリアルに描き出す観察眼

1980(昭和55)年、山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004(平成16)年に『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞してデビュー。2011年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で直木賞、2018年『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞。ほかの作品に『ぼくのメジャースプーン』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『盲目的な恋と友情』『ハケンアニメ!』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』などがある。

新潮社HP

オススメ本

はじめて読むなら

『かがみの孤城』

突然光った部屋の鏡をくぐり抜けた先にあったのはお城、そして「オオカミさま」と仲間たちだった――。圧倒的な感動作。

こんな人におすすめ

  • 本屋大賞を読みたい
  • 不登校だったことがある
  • 本を読んで感動したい
  • 伏線におどろきたい
  • ファンタジーが好き

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。

ポプラ社

会いたい人が天国にいるなら

『ツナグ』

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」。それぞれの想いを抱えた一夜の邂逅をめぐる連作長編。

こんな人におすすめ

  • 映画を観て感動した
  • 身近な人が亡くなった
  • 死者に想いを伝えたい
  • 後悔していることがある
  • 本を読んで泣きたい

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。

新潮社HP

叶えたい夢があるなら

『スロウハイツの神様』

アパート「スロウハイツ」では作家や画家、映画監督などクリエイターの卵たちが充実した共同生活を送っていた。新たな住人がやって来るまでは――。

こんな人におすすめ

  • 創作活動をしている
  • フィクションが好き
  • トキワ荘に憧れる
  • 伏線におどろきたい
  • 仲間と熱くなりたい

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ――あの事件から10年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。

講談社HP

番外編:大切な人にプレゼントしたいなら

『凍りのくじら』

「プレゼントにオススメの本」として、こちらの記事で『凍りのくじら』を紹介しています!↓

以上、辻村深月さんのオススメの3+1冊でした。
感涙必至の心温まる青春小説をお楽しみください!

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