はじめに
誰かに本をプレゼントしてみたい。けれど、なかなかいい本が見つからない……、最終的に暗い気持ちになったり、嫌な気持ちにさせるような描写があったらどうしよう。意外に難しい「プレゼント本」選びの参考に、珠玉の5冊をシチュエーション別にセレクトしました。誕生日やクリスマス、記念日といった特別な日に。大切な人に、素敵な本をプレゼントしてみませんか。
オススメ作品
一緒に部活をがんばる仲間に
三浦しをん『風が強く吹いている』
チームだからこそ、見える景色がある。箱根駅伝を目指して奮闘する仲間たちの物語に、ワクワクが止まりません。
こんな人におすすめ
- 箱根駅伝が好き
- 陸上部に所属していた
- 部活に打ち込んでいた
- 青春小説が読みたい
- 叶えたい目標がある
箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。
新潮社HP
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思春期を迎えた娘に
辻村深月『凍りのくじら』
あなたはあなたのままでいい、そう言ってもらえた気がした。「ありのまま」でいることが難しい、思春期の頃に出会いたかった1冊です。
こんな人におすすめ
- 思春期を迎えた
- ドラえもんが好き
- 自分に自信がない
- 人生を見つめ直したい
- 前向きになりたい
藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき――。
講談社HP
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はじめて付き合った恋人に
中村航『絶対、最強の恋のうた』
初恋のきゅんきゅんが止まらない!恋人と一緒に読んだら絶対に盛り上がる、純度100%のラブストーリーです。
こんな人におすすめ
- 初めて恋人ができた
- 恋のときめきを知りたい
- 日々を楽しく生きたい
- 楽しいデートをしたい
- ボーリングが好き
恋はスタンプカードのようなものだ、と私は思う。キスをして、好きだと思って、何かをわかり合って、やさしい気持ちになって――。そんなことがある度に、私たちはスタンプを押す。いつまで続くのかな? 密やかな気分で私は思う。このカードはいつか、かけがえのない何かと交換できる。そんな日がきっとくる。その日まで、私たちは小さな声で歌うのだ。最強の恋のうたを歌うのだ――。
小学館HP
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忙しくて元気のない友人に
いしいしんじ『トリツカレ男』
ピュアな心を取り戻せ!童話のような心温まる物語に、思わず涙がこぼれます。
こんな人におすすめ
- 忙しくて元気がない
- 現実逃避したい
- 心が疲れている
- 本を読んで泣きたい
- 純愛を読みたい
ジュゼッペのあだ名は「トリツカレ男」。何かに夢中になると、寝ても覚めてもそればかり。オペラ、三段跳び、サングラス集め、潮干狩り、刺繍、ハツカネズミetc. そんな彼が、寒い国からやってきた風船売りに恋をした。無口な少女の名は「ペチカ」。悲しみに凍りついた彼女の心を、ジュゼッペは、もてる技のすべてを使ってあたためようとするのだが……。まぶしくピュアなラブストーリー。
新潮社HP
感謝を伝えたい家族に
瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』
照れくさくて言えないけれど、いつもありがとう。「家族」のあたらしいかたちを考えさせられる1冊です。
こんな人におすすめ
- 親子関係に悩んでいる
- もうすぐ親元を離れる
- 子どもが結婚する
- 泣ける作品が読みたい
- 感謝を伝えたい人がいる
高校二年生の森宮優子。生まれた時は水戸優子だった。その後、田中優子となり、泉ヶ原優子を経て、現在は森宮を名乗っている。名付けた人物は近くにいないから、どういう思いでつけられた名前かはわからない。継父継母がころころ変わるが、血の繋がっていない人ばかり。「バトン」のようにして様々な両親の元を渡り歩いた優子だが、親との関係に悩むこともグレることもなく、どこでも幸せだった。
文藝春秋HP
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以上、大切な人へのプレゼントにおすすめの小説5選でした。
誕生日やクリスマス、特別な記念日に本のプレゼントはいかがですか?