はじめに
ピアノが好き、クラシックを聴くのが趣味、有名ピアニストのコンサートに行くのが好きな方に。音楽好きにオススメの、「もっとピアノが好きになる」小説5作を現役編集者が厳選!ジャズ喫茶であたたかいココアを飲みながら、家でクラシックCDをかけながら。優雅で素晴らしい読書体験をぜひ。
オススメ作品
宮下奈都『羊と鋼の森』
調律、音の世界の奥深さ。ピアノを愛する姉妹や先輩、恩師との交流を通じて成長する青年の姿を描いた感動作。
こんな人におすすめ
- 本屋大賞受賞作を読みたい
- 映画を観たことがある
- 調律師に興味がある
- 本を読んで感動したい
- 才能について考えたい
ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律の世界に魅せられた外村。ピアノを愛する姉妹や先輩、恩師との交流を通じて、成長していく青年の姿を、温かく静謐な筆致で綴った感動作。
文藝春秋HP
恩田陸『蜜蜂と遠雷』
「俺はまだ、神に愛されているだろうか?」ピアノコンクールを舞台に才能と運命、音楽を描ききった最高傑作。
こんな人におすすめ
- 本屋大賞受賞作を読みたい
- 直木賞受賞作を読みたい
- ピアニストを目指していた
- 何かに熱中したい
- 青春群像小説が好き
3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?
幻冬舎HP
中山七里『さよならドビュッシー』
全身大火傷の大怪我を負いながらも、ピアニストになることを誓う遥。「月の光」の美しい旋律が響く音楽ミステリー。
こんな人におすすめ
- ドビュッシーが好き
- 「月の光」をよく聴く
- 音楽の力を信じたい
- ミステリが好き
- どんでん返しが好き
祖父と従姉妹とともに火事に遭い、全身大火傷の大怪我を負いながらも、ピアニストになることを誓う遥。コンクール優勝を目指して猛レッスンに励むが、不吉な出来事が次々と起こり、ついに殺人事件まで発生する……。ドビュッシーの調べも美しい、第8回『このミス』大賞・大賞受賞作。
宝島社HP
森絵都『アーモンド入りチョコレートワルツ』
優しくて切ない、誰もが通る子供時代の幸せな倦怠。少年少女の一瞬のきらめきを写しとった3編を収録。
こんな人におすすめ
- 小学生〜中学生である
- 子供と一緒に読みたい
- ピアノを習っている
- クラシックをよく聴く
- 子供の頃を思い出したい
十三・十四・十五歳。きらめく季節は静かに訪れ、ふいに終わる。シューマン、バッハ、サティ、三つのピアノ曲のやさしい調べにのせて、多感な少年少女の二度と戻らない「あのころ」を描く珠玉の短編集。
KADOKAWA HP
森絵都さんのおすすめ本が知りたい方はこちらの記事もぜひ!↓
三田誠広『いちご同盟』
自殺した友人、治らない病の少女――。ラヴェル『亡き王女のパヴァーヌ』をモチーフに、中学生の自意識と葛藤を描いた青春小説。
こんな人におすすめ
- 芥川賞作家を読みたい
- 中学生〜高校生である
- クラシックをよく聴く
- 音楽高校を目指していた
- 人生を見つめ直したい
中学三年生の北沢良一は、ある日、野球部のエースで四番の羽根木徹也に、試合のビデオ撮影を頼まれる。治らない病気で入院中の幼なじみ上原直美に見せるためとも知らずに――。純粋な友情と恋を描く。
河出書房新社HP
以上、音楽好きにおすすめ!ピアノが出てくる小説5選でした。
クラシック音楽を聴きながら、ぜひ気になる1冊から読んでみてください!