作家別オススメ本

【オススメの3冊】重松清

2022年7月10日

はじめに

現役文芸編集者が重松清さんのおすすめ小説3冊を厳選!
各作品のあらすじやおすすめポイントを紹介します。

作家紹介&魅力

  • 小学生が読むはじめての文庫にぴったり
  • 「父と息子」の関係をメインに、現代の「家族」のあり方に迫る
  • 大人が読んでも懐かしくてちょっぴりほろ苦い

1963(昭和38)年、岡山県生れ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。1991(平成3)年『ビフォア・ラン』でデビュー。1999年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、同年『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年『ビタミンF』で直木賞、2010年『十字架』で吉川英治文学賞、2014年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞。現代の家族を描くことを大きなテーマとし、話題作を次々に発表している。著書は他に、『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『きみの友だち』『カシオペアの丘で』『青い鳥』『くちぶえ番長』『せんせい。』『とんび』『ステップ』『かあちゃん』『ポニーテール』『また次の春へ』『赤ヘル1975』『一人っ子同盟』『どんまい』『木曜日の子ども』『ひこばえ』など多数。

新潮社HP

オススメ作品

はじめて読むなら

『くちぶえ番長』

小学4年生のツヨシのクラスに、一輪車とくちぶえが得意な女の子マコトが転校してきた。サイコーの相棒になった2人の友情物語。

こんな人におすすめ

  • 転校したことがある
  • 一輪車が得意だった
  • 子どもと一緒に読みたい
  • 強い女性にあこがれる
  • ワクワク感を味わいたい

小学四年生のツヨシのクラスに、一輪車とくちぶえの上手な女の子、マコトがやってきた。転校早々「わたし、この学校の番長になる!」と宣言したマコトに、みんなはびっくり。でも、小さい頃にお父さんを亡くしたマコトは、誰よりも強く、優しく、友だち思いで、頼りになるやつだったんだ――。サイコーの相棒になったマコトとツヨシが駆けぬけた一年間の、決して忘れられない友情物語。

新潮社HP

友だちとケンカしてしまったら

『きみの友だち』

足が不自由な恵美ちゃんと病弱な由香ちゃん、学校の人気者のブンちゃん、優等生のモトくん――難しくて愛おしい、学校での人間関係を描いた連作長編。

こんな人におすすめ

  • 小学生の子どもがいる
  • 心を許せる友人が欲しい
  • 人間関係に悩んでいる
  • 自分に素直になりたい
  • 教育に携わっている

わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる――。足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、ある事件がきっかけでクラスのだれとも付き合わなくなった。学校の人気者、ブンちゃんは、デキる転校生、モトくんのことが何となく面白くない……。優等生にひねた奴。弱虫に八方美人。それぞれの物語がちりばめられた、「友だち」のほんとうの意味をさがす連作長編。

新潮社HP

いつか来る「死」について考えるなら

『その日のまえに』

死にゆく妻を静かに見送る父と子どもたち。いつだって隣り合わせの「死」を見つめる、涙なくしては読めない感動の連作短編集。

こんな人におすすめ

  • 身近な人が亡くなった
  • 「死」について考えたい
  • 生きる意味を知りたい
  • 家族を大切にしたい
  • 医療・介護従事者である

僕たちは「その日」に向かって生きてきた——。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか……。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。

文藝春秋HP

以上、重松清さんのオススメの3冊でした。
親子三代で読み継げる、切なくもあたたかい家族小説をお楽しみください!

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