はじめに
現役文芸編集者が村上春樹さんのおすすめ小説3冊を厳選!
各作品のあらすじやおすすめポイントを紹介します。
ニュース
2023年4月13日に、新潮社から村上春樹さんの6年ぶりの新作長編が刊行!
672ページと分厚くボリュームがありそうです。価格は2,970円。タイトルはまだ発表されていませんが、ネット書店では予約が始まっています。
作家紹介&魅力
- いま日本でもっともノーベル文学賞に近い作家
- 翻訳文体的、青年の自意識や葛藤を描く
- ジャズのリズム、規則的な行動を好む主人公たち
1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』(世界幻想文学大賞、ニューヨーク・タイムズThe 10 Best Books of 2005)、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『騎士団長殺し』(第1部 顕れるイデア編、第2部 遷ろうメタファー編)がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、『村上春樹雑文集』『ポートレイト・イン・ジャズ』等のエッセイ集、『辺境・近境』等の紀行文、カーヴァー、サリンジャー、カポーティ、フィッツジェラルド、マッカラーズの翻訳作品など著書・訳書多数。海外での文学賞受賞も多く、2006年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、スペイン芸術文学勲章、2011年カタルーニャ国際賞、2014年ヴェルト文学賞、2016年ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞、2022年チノ・デルドゥカ世界賞(フランス)を受賞。
新潮社HP
オススメ本
はじめて読むなら
『ノルウェイの森』
僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋の出来事を思い出し、激しく混乱している――、限りない喪失と再生を描く長編小説。
こんな人におすすめ
- ベストセラー小説を読みたい
- 恋愛小説が好き
- ビートルズをよく聴く
- 自意識に悩んでいる
- 人生を見つめ直したい
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。
講談社HP
パラレルワールドに挑みたいなら
『1Q84』
天吾と青豆は1984年の4月、それまでの世界と微妙にずれた1Q84年の世界に入り込む。謎に満ちたこの世界で、二人は再会出来るのか――、空想的長編小説。
こんな人におすすめ
- ベストセラー小説を読みたい
- 『1984年』を読んだ
- 長編小説に挑みたい
- 空想的な物語が好き
- 宗教について考えたい
「1Q84年――私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう、青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この『1Q84年』に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。」……ヤナーチェックの音楽『シンフォニエッタ』に導かれるように、主人公青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。謎に満ちた世界で、二人はめぐり逢うことができるのか。
新潮社HP
古典名作が好きなら
『海辺のカフカ』
中学3年生の僕は、父親の呪いから逃れるために家を出た。図書館で寝泊まりするようになった僕が出会う人々とともに辿る運命とは――。
こんな人におすすめ
- カフカが好き
- 図書館によく行く
- 罪と向き合いたい
- 空想的な物語が好き
- 暴力について考えたい
誕生日の夜、少年はひとり夜行バスに乗り、家を出た。生き延びること、それが彼のただひとつの目的だった。一方、ネコ探しの名人であるナカタ老人も、何かに引き寄せられるように西に向かう。暴力と喪失の影の谷を抜け、世界と世界が結びあわされるはずの場所を求めて――。
新潮社HP
以上、村上春樹さんのオススメの3冊でした。
新作長編小説が4月に刊行される前に、ベストセラーになった過去作品もぜひ読んでみてください!