作家別オススメ本

【オススメの3冊】朝井リョウ

2022年7月11日

はじめに

現役文芸編集者が朝井リョウさんのおすすめ小説3冊を厳選!
各作品のあらすじやおすすめポイントを紹介します。

作家紹介&魅力

  • 現代の若者の声をリアルに届ける平成生まれの若き才能
  • 爽やかな青春小説・家族小説から、人間の醜い感情をあぶり出すイヤミス的作品まで
  • ほどよい自虐がユニークな爆笑エッセイも必読

1989年、岐阜県生まれ。小説家。2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年『何者』で第148回直木賞、2014年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞。他の小説作品に『チア男子!!』『星やどりの声』『もういちど生まれる』『少女は卒業しない』『スペードの3』『武道館』『世にも奇妙な君物語』『ままならないから私とあなた』『何様』『死にがいを求めて生きているの』『どうしても生きてる』『発注いただきました!』『スター』、エッセイ集に『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』がある。2021年、『正欲』で第34回柴田錬三郎賞受賞。

新潮社HP

オススメ作品

はじめて読むなら

『桐島、部活やめるってよ』

バレー部のキャプテン・桐島が突然退部した。同級生5人の日常に起きる些細な変化、桐島の真意とは――?17歳の青春群像劇。

こんな人におすすめ

  • 中学生〜高校生である
  • バレー部に所属していた
  • 部活に打ち込んでいた
  • 青春小説が好き
  • 人に言えない悩みがある

映画化大ヒット青春小説! バレー部のキャプテン・桐島の突然の退部が、5人の高校生達に波紋を起こして……。至るところでリンクする、17歳の青春群像小説。第22回小説すばる新人賞受賞作。

集英社HP

社会の理不尽さに直面したなら

『世界地図の下書き』

両親を事故で亡くした小学生の太輔は、児童養護施設で暮らしている。子どもたちの心の痛みと葛藤、そして成長を描いた感動作。

こんな人におすすめ

  • 小学生の子どもがいる
  • 教育に関心がある
  • 心が弱っている
  • 地元のお祭りが好き
  • 未来に希望を感じたい

両親を事故で亡くし、施設で暮らす小学生の太輔。施設を卒業することになった高校生の佐緒里のために、仲間たちと「蛍祭り」を復活させる作戦を立てはじめ……。坪田譲治文学賞受賞作。

集英社HP

現代のリアル就活を知りたいなら

『何者』

就活仲間の5人の大学生。初めは互いに励まし合うが、選考が進んでいくにつれ、自意識や焦りから関係が歪んでいって――。

こんな人におすすめ

  • 就活を終えた大学生
  • 最近の若者を知りたい
  • 刺さる小説が読みたい
  • つい見栄をはってしまう
  • SNSがしんどい

就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。

新潮社HP

以上、朝井リョウさんのオススメの3冊でした。
爽やかさのなかにブラックユーモアが潜む、多彩な作品をお楽しみ下さい!

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