はじめに
現役文芸編集者が朝井リョウさんのおすすめ小説3冊を厳選!
各作品のあらすじやおすすめポイントを紹介します。
作家紹介&魅力
- 現代の若者の声をリアルに届ける平成生まれの若き才能
- 爽やかな青春小説・家族小説から、人間の醜い感情をあぶり出すイヤミス的作品まで
- ほどよい自虐がユニークな爆笑エッセイも必読
1989年、岐阜県生まれ。小説家。2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年『何者』で第148回直木賞、2014年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞。他の小説作品に『チア男子!!』『星やどりの声』『もういちど生まれる』『少女は卒業しない』『スペードの3』『武道館』『世にも奇妙な君物語』『ままならないから私とあなた』『何様』『死にがいを求めて生きているの』『どうしても生きてる』『発注いただきました!』『スター』、エッセイ集に『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』がある。2021年、『正欲』で第34回柴田錬三郎賞受賞。
新潮社HP
オススメ作品
はじめて読むなら
『桐島、部活やめるってよ』
バレー部のキャプテン・桐島が突然退部した。同級生5人の日常に起きる些細な変化、桐島の真意とは――?17歳の青春群像劇。
こんな人におすすめ
- 中学生〜高校生である
- バレー部に所属していた
- 部活に打ち込んでいた
- 青春小説が好き
- 人に言えない悩みがある
映画化大ヒット青春小説! バレー部のキャプテン・桐島の突然の退部が、5人の高校生達に波紋を起こして……。至るところでリンクする、17歳の青春群像小説。第22回小説すばる新人賞受賞作。
集英社HP
社会の理不尽さに直面したなら
『世界地図の下書き』
両親を事故で亡くした小学生の太輔は、児童養護施設で暮らしている。子どもたちの心の痛みと葛藤、そして成長を描いた感動作。
こんな人におすすめ
- 小学生の子どもがいる
- 教育に関心がある
- 心が弱っている
- 地元のお祭りが好き
- 未来に希望を感じたい
両親を事故で亡くし、施設で暮らす小学生の太輔。施設を卒業することになった高校生の佐緒里のために、仲間たちと「蛍祭り」を復活させる作戦を立てはじめ……。坪田譲治文学賞受賞作。
集英社HP
現代のリアル就活を知りたいなら
『何者』
就活仲間の5人の大学生。初めは互いに励まし合うが、選考が進んでいくにつれ、自意識や焦りから関係が歪んでいって――。
こんな人におすすめ
- 就活を終えた大学生
- 最近の若者を知りたい
- 刺さる小説が読みたい
- つい見栄をはってしまう
- SNSがしんどい
就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。
新潮社HP
以上、朝井リョウさんのオススメの3冊でした。
爽やかさのなかにブラックユーモアが潜む、多彩な作品をお楽しみ下さい!